とりあえずやりたいこと

・ブログ更新用に安っすいデジカメ(SDカード式)を買う。iphoneからだと面倒。

・近くの公立大学の図書館が学外者の利用をコロナ対策で制限していたが、2023年5月8日をもって学外者利用制限解除となったので、Macbook Airを持って行って小説を書きに行ってみる。

京極夏彦先生の百鬼夜行シリーズを読破する。

 エンタメ小説読みとしての私の骨格は、京極夏彦先生と平山夢明先生によって鍛えられた。以下、各小説の思い出を振り返る。

 姑獲鳥の夏(再読済。人生で最低5回以上は読み返している。初読は高校生のころで、当時から大好きだった。東京から遠く離れた田舎の高校生だった私は、探偵・榎木津礼二郎薔薇十字探偵社を構える古書の街神保町に強烈な憧れを抱き、親に無理を言って東京の大学(といってもキャンパスは東京都内ではなかったのだが)に進学することに決めた。)

 魍魎の匣(再読済。こちらも初読は高校生のころ。前作となる姑獲鳥の夏からの物語の接続・展開の仕方が見事で、個人的な印象ではあるが姑獲鳥の夏魍魎の匣は2作セットでひとつながりの作品だという意識が強い。こちらも5回ぐらいは読み返している。)

 狂骨の夢(再読済。高校生のころに本作を読んで精神分析という学問(でいいのか?)があることを知り、衝撃を受ける。医学部に進学して精神医学を学んで精神科医になりたいなぁ…と当時高校生の夢見がちな私は考えたのだが、時すでにおそく既に文系に進んだ後だったため、サイコドクターとなる夢を諦める。それでも精神分析への興味関心は尽きず、一時期は文系でも受験できる心理学科に進学しようと考えていた。)

 鉄鼠の檻(再読済。この作品まで高校生のときに読んでいる。子供の頃から仏教に関心があったので、登場人物が坊主マシマシな本作をかなり熱中して読んだ。またしても夢見がちな高校生だった頃の私は、後継の男子がいないお寺のかわいい娘さんと結婚して、婿入りして僧籍を得て、ひねもす読経や修行をして暮らせたらいいなぁ…とも考えていた。)

 絡新婦の理(初読済。高校生のころの受験勉強が忙しくなり、人物の相関関係の複雑さにお手上げとなり途中で挫折。以後、進学→学究→就職活動→激務→結婚→激務&育児となんやかんやと気ぜわしい日々が続き、30代後半の現在に至るまで手を出せないでいたが、第1作の姑獲鳥の夏から刊行順に百鬼夜行シリーズを読破することを2023年3月に決意し実行。現在私は病気休職中の身であるのだが、このところ心身の調子が向上しつつあり、十数年前に挫折した小説を読破できたことに深い達成感をおぼえた。)

 塗仏の宴ー宴の支度、宴の始末(初読済。姑獲鳥から絡新婦に至るまでの伏線回収がすごい。読み進めるごとに登場人物がたくさん出てきて人物相関関係も複雑極まり、なんども挫折しそうになったがぐっと耐えて読み進めると、解決編でシンプルな構造が解き明かされ諸々納得がいった。)

 百鬼夜行ー陰(初読済。最後の短編、関口巽先生主観で書かれた「川赤子」は第1作・姑獲鳥の夏直前の時系列の話で、百鬼夜行シリーズのエピソードゼロとしてマニア心をくすぐられた。)

 百鬼徒然袋ー雨(現在、初読中。本作には京極堂こと中禅寺秋彦は出てこないとなぜか思い込んでいたが、主要メンバーの関口・中禅寺・榎木津・木場は全員出てくる。榎木津礼二郎の台風の目となり周囲をひたすら撹乱しながらストーリーが展開していくが、お話としてきっちり収斂させる京極先生の筆力に思わずうなる。「瓶長 薔薇十字探偵の鬱憤」に出てくる亀の千姫がかわいい。)

 今昔続百鬼ー雲(未読)

 陰摩羅鬼の瑕(未読)

 百鬼徒然袋ー風(未読)

 邪魅の雫(未読)

 百鬼夜行ー陽(未読)

 今昔百鬼拾遺ー月(未読)

・お仕事関係の本を読んで勉強する